| そのときは彼によろしく |
最近読んだ本から。 http://www.amazon.co.jp/%E3%81%9D%E3%81%AE%E3%81%A8%E3%81%8D%E3%81%AF%E5%BD%BC%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8D%E3%81%97%E3%81%8F-%E5%B8%82%E5%B7%9D-%E6%8B%93%E5%8F%B8/dp/4094081607/ref=pd_bbs_sr_1/250-5321100-7178648?ie=UTF8&s=books&qid=1185793352&sr=8-1 長○まさみが出る映画の原作ということで 読んだのだが(まだ映画は見ていない) この本も先に読んだ「解夏」同様、 非常に心温まる話であった。
小さなアクアショップを営む「ぼく」 を中心に展開する話なのだが、 「出会い」・「別れ」・ 「友情」・「家族」・「思いやり」・「恋」 などの、様々なキーワードが 「物理学の教科書にも載っていない強い力=愛の力」 で結ばれていた。
その表現もまた、 「それは磁力や重力なんかよりもはるかに強い力だ。 なんといってもそれはどんなに距離が離れても、 少しも弱まることはないんだから。 地球の裏側に行こうが(中略) その力はなんら変わることなく伝わるんだ。 たいした力だよね。」 なんて現実にはありえない力なんだけど、 何かありそうな気がしてくるし、 あってほしいし、信じたいと感じてしまった。
このような暖かい言葉達が繰り広げられ、 「夢の中」とか非現実な話もあるが、 それもあまりにも不自然というわけではないし、 (逆に僕は個人的にそういう話が好きだ) 時々チクッと来る痛みがアクセントとなって、 とても素敵な話だった。
幸せってなんだろう? 僕の追い求めている問題の 一つの解答例が示されたような気がした。 それも自分が考えているような…
もちろんこの部分以外にも色々なところで 共感する部分があった。 そして考えさせられた。 (読者レビューによると、 男性に受ける話と書いてあったが、 残念ながら女性がどのように感じるかはわからない。 ただ僕はとても心温まるいい話だと思った。 今の時代に必要な心のサプリメントのような… そんな気で素直に読んでくれるなら きっと気に入ってもらえるはずです。) まずはこの主人公の恋愛観。
僕は今年で30になる。それなのに、未だに「恋人」と呼べる存在に巡 りあう事なく無聊な日々を送っている。奥手といわれれば確かにその とおりなのだけれども、ぼくは自分を女性との出会いをあまりに理想 化しすぎた、うぶな夢想家だと思うことにしていた。つまり自分の信 念にもとづいて、生涯でたった一人の女性を探し求めている孤独な探 究者なのだと。女性とまともに目をあわすこともできない小心者であ るという事実は、僕が一人でいることのほんの些末な理由の一つに過 ぎない、そう思いたかったから。
僕はまだ20だが、まさに僕の言葉を代弁されているかのようで恥ずかしくなってしまった。もちろんこのまま行けば、これよりもっとひどい結果が待ち受けているような気がする。まあ自分が変わらなければどうにもならないのですがね。でもこの後どんどん新しい事実が発覚していくのである。彼は決して出会いがなかったのではない。遠い昔にきっちりと愛の種をまいていたのだ。自分には残念ながらそれがない。(いや、まいてはいたが気づいてないだけなのかもしれない。)
「素敵な女性だよ。僕にはもったいないくらい。」 「自分を卑下するような言い方しない方がいいと思うけど… もっと自信を持ちなさいよ。」
主人公とその幼なじみの言葉。これも僕の口癖だ。でも、こういってもらっても、自分を卑下する言い方をやめることはできないだろう。所詮特に恋愛関係に関しては(他の事に関してもそうだが)自信がないのだ。こんな大丈夫なんていってくれる人がいたらそれだけで心臓の鼓動が速くなってしまいそう。まあ、この主人公の一番の魅力は最後になってわかるのだが、僕もそのように強く自然体でありたいと思った。 少なくとも分別ある大人の男としての言葉はもう残っていなかった。 駄々をこね、自分の欲求を押し付ける子供のように振舞いたいのなら 話は別だ。(中略)傷つく人間がいるし、傷つける原因となった人間 もまた傷つくのだ。感情のままに行動することが許される子供時代は もうとっくに終わってしまった。
そうだなって思った。もう大人の立場なんだって。子供のように論理なくいいたいことを感情的にばら撒くことはもうできないのだなって…子供のように純粋無垢に活きるのはある意味で大事なことだが、責任というものを投げ出してまでそれをしてはいけないということだ。自分は20歳をすぎてからどうであったか?まだまだ全然である。この主人公同様、大人にならなくては…って思った。
この他にも、 「誕生日を喜べる方法」とか、 「涙は心の表現だ。内なる感情の等値概念だ。 つまりは、涙は目に見えるものだが、 そこに至る内的プロセスは誰にも見えない。」とか、 「永久に生きてみたい?」という質問とその答えとか、 (その答えからストーリーがまた展開していく) 「時は過ぎてゆくもの。一秒にきっちり一秒ずつ。 みんな平等に。」 色々楽しくそして感慨深く読めるところがあった。 もっともっといい場面があったが うまくまとめられないのでこの辺にしておく。 最後に、恋っていいなあって思った。 人生の中でただひとりでいいから、 心の底から愛することができる人を見つけて、 その人とかけがいのない時間を過ごしていく。 そして家族を育むと同時に 自らも決しておごることなく探究を続けて、 後世にこの愛の大切さを伝えていく。 これってなかなかできることではない。 だからこそ、それをしてみたい。 実はこの考えは中学のときから変わっていない。 古いといえば古いかもしれないが、 本文にもあるように、 「僕には斬新で複雑な恋は似合わない。 というかできそうにない(笑)」 本当に大切な考えってのは、 世代や時代を超えて引き継がれるものだと思う。
そして、 決められたコースをただひたすら歩んでくることしか できなかったと思っていた自分の過去とも もっとちゃんと向き合わないとなと思った。 何か大切な置忘れをしていたかもしれない。 それを拾いに行くにはまだ遅くない…
僕は小さいときから早く大人になりたい。 と思い続けてきた。 そうすれば、自分で稼げるようになれば、 好きなことができると。 ただ、人生そういうものではない。 様々な事柄が有機的につながっており、 自分という存在はその自然の中の一なのである。 ちっぽけかもしれないが、 確かに存在している…自分。 この自分を生かすためには、 他人と共に、みんなが幸せになることを願い 実行していかなければならないのだなって 素直に感じた。 そのためにはまだまだ自分は自己中心的過ぎる。 でも、少しずつ社会というものに、 適応するだけでなく、 社会から歓迎される愛し合える人間になりたいと思う。
このような「愛」の大切さを伝えようとしている人が、 現代社会の中にもこれだけおり、 それに共感を抱いている人が、 大勢いるってことが、 僕は素直にうれしかった。 時代の流れに惑わされず、 大切なものを逃さないように生きて生きたいものだ。 そうすれば、自然に自分自身も 魅力ある人間に成長していけるだろう。
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Author:タム
こんにちは。 大学4年生になりました。 タムです。 今年も、 終点なき道を走り続ける予定… 寄り道ばっかだけどね。 そんな僕ですが、 優しく見守っていただけたらと 思います。 コメントとかもどしどし 寄せて下さい。 よろしくお願いします!!
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