上を向いて走ろう!
涙がこぼれないように… 今日も走り続ける、僕の人生走行記。
生物と無生物の間
読み終わった。
分子生物学の最前線を知るだけでなく、
この文章のうまさに魅せられた。
ここからはネタばれになるので、
見ていなくて見たい人は読まないで下さい。

―――――――――――――――――――――――――
マンハッタンでの作者の研究生活の舞台から、
研究者のあるべき姿を
野口英世などを上手に絡めて述べられている。
(この舞台裏のいい話だけでなく、
 悲劇まで生々しく述べられているところが
 また心に響く。)

そしてたんぱく質とDNAの関係などの
事実のわかりやすい説明と、
その発見の歴史的背景を説明してくれている。
もちろんアカデミックな学問としては、
その仕組みを説明するだけでも面白いのだろうが、
教養的読み物としては、
発見をめぐるドラマを含めて書かれていると、
興味がわいてくる。

その中で一貫しているのが、
「生命とは何なのか?」
という問い。最初は
「生命とは自己複製するシステムである」
という定義から始まるのだが…

貝殻は何故美しく、
小石と区別されるのかという問いを持ってきて、
これを説明していき、
最終的には作者の子供の頃に戻って、
この問に対する作者なりの考えを述べている。

この話につながるのだが、
普通ならエントロピー増大の法則により
全ての細胞は死に向かうはずであるものが、
なぜ生物は生きることができるのか?
という問いに関する説明に感動した。

例えば無機質でなにか崩れないものを作るには、
とにかく頑丈に作ろうとする。
しかし生物はそこのところからして
根底から違うのだ。
壊れるのは仕方ない。
だから、壊れるのと同等以上に
作って、常に入れ替えていく。
このための原料はたんぱく質で、
設計図がDNAなのだ。
だから自分が作られているたんぱく質は
常に入れ替わっているが、
自分という存在は変わらずにあるわけである。
うまく説明はできませんがね(笑)
こんなことをぐるぐる頭の中をめぐらせていると
本当に面白い。

秩序は守られるために絶え間なく壊されなければならない

実はこの理論から、
僕らの体の大きさまで決められているというから不思議だ。
原子、細胞の大きさってのは決められているから、
それが突然変異をしたとしても、
体全体に大きな影響を及ぼさない個数の細胞の数を計算すると、
我々が持っている細胞の数になるらしい。
そして壊されている間にも形が崩れてはいけないので、
らせん構造にして対にしてそれらを交換し続けている…
ジグソーパズルの話からこの相補性を持ってくるところも、
うまいとしかいいようがない。

話のうまい人ってのは、
たとえがうまいのだと思う。
そのためには、
専門バカに(専門という軸はもちろん大事だが…)なるのではなく、
様々なことにアンテナを張り巡らせ、
それぞれのことをリンクさせていく力が必要になる。
でも、ある程度までそのリンクが張り巡らされると、
それぞれの面での何かしらの共通点というものが見出されて、
新たなことの予測までできるようになってくるのではないか?
そのプロセスを、
若いうちにどれだけ歩ませるかによって、
人生の充実度ってのも変わってくるんじゃないかなって思った。

それはいいとして、
こんなことが色々重なり合って、
一つのシステムとして成り立っているのだから、
本当に不思議だ。

「生命とは動的平衡にある流れである」

読めば自然にその考えに納得がいく。

ここからは本とは関係のない話。
21世紀はバイオ(つまり有機物)の世紀といわれるが、
ってことはうまくすると
今メタメタに言われている
日本がまた世界の表舞台に立つときが来るかもしれないという
淡い希望が生まれる。

いや、表舞台に立たなくても、
東洋の端くれの魅惑あふれる国で僕はいいのですがね。
No1になんて興味ない。
何かが違うっていうその言葉に表すことのできない
魅力っていうか、オーラ、味ってのが僕は個人的に好き。
流行というベクトルからちょっとずれるのがおつである。

今はアメリカのポチと化してしまっているが、
一昔前までは世界から見たら、
これより個性的な不思議な国はなかったのではないかと思う。
その特殊性だけでは
グローバル社会は生きられないのだろうけど、
そこを逆にチャームポイントにできたら
面白いんじゃないかと思うけどね。
資源も限られていることだし、
物質的豊かさだけではなく、
精神的豊かさを求めなければ…

まあそれはいいとして、
この生物世界の考えってのは、
日本というか東洋古来の考えにそっているなって思う。
万物に神が宿り、
それが有機的につながっている。
そしてそれはめぐりめぐっている。
物理学が自然全体とつながっているように、
分子生物学が生命現象の解明につながっていき、
それによって脳とかのこともわかれば、
心理とかもわかってくることになり…
もうよくわからないがとにかく面白い。

僕はこんな面白いことを持続的に進めることができるように、
エネルギー循環社会を築くことに貢献できるようになりたい。
また、この面白さを自分なりに解釈し深めて、
人に伝えられるくらいになりたいと思う。

私たちは、自然の流れの中にひざまずく以外に、
そして生命のありようをただ記述すること以外に、
なすすべはないのであるから…
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Author:タム
こんにちは。
大学4年生になりました。
タムです。
今年も、
終点なき道を走り続ける予定…
寄り道ばっかだけどね。
そんな僕ですが、
優しく見守っていただけたらと
思います。
コメントとかもどしどし
寄せて下さい。
よろしくお願いします!!



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