上を向いて走ろう!
涙がこぼれないように… 今日も走り続ける、僕の人生走行記。
世界中が雨だったら。
たまっていたブックレビュー第一弾

世界中が雨だったら (新潮文庫 (い-92-1))世界中が雨だったら (新潮文庫 (い-92-1))
(2007/11)
市川 拓司

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市川さんの作品は、
「そのときは彼によろしく」以来だったが、
アマゾンでのレビューどおり
それとは趣向の違う作品だった。
まあ、作品名に惹かれて買ったのですがね(笑)
彼はどうも清澄な恋愛作家という印象が強いようですが、
この作品(3つの短編が入っている)は、
「愛」がテーマであると同時に、
「死」もテーマに入っているので、
少々重めの内容だ。
この中の2作品はそこまで共感できなかったが、
表題作「世界中が雨だったら」は個人的に好きな部類だった。

表紙もきれいなのだが、
市川さんの作品には、
言葉にできない美しさってのを感じることができるのだ。
それをあえて書くと、
会話や情景描写の一字一句が、
何かにおびえているかのように慎重に慎重に
書かれているのだがそれでいて、
実際は芯の通った強さがある…
そんな気がする。

「逃げることだってできたのに…」
「逃げる?」
「そうです。雨が降ったらひとは軒下に逃れます。それと同じこと」
「でも、世界中が雨だったら?」

今見えている世界って実はすごい狭い範囲だったりする。
その狭い世界の常識だけを評価の対称軸にするのではなく、
世界の外に出て、
もっと自分の弱さなんかも評価できれば
さらにいい人生を送ることができるかもしれないのですがね。

でも、実際は弱さを評価するってこと自体に、
大きな自信が必要なわけ。
「人並み」に飲み込まれない強さが…
その強さが表題作の場合主人公を
「死」に向かわしめたのかもしれない。

世界中が雨だったら…
僕はずぶぬれになるだろう。
それでも晴れが来ることを信じ続ける。
そういう強さを持ちたいものだ。
とはいいながらまったく別の道を歩みそう
(っていうか歩んでいる)ですがね(笑)

現実の苦い閉塞感などへの解決にはなっていないけど、
それを言葉にしたことで、
救われる孤独だってあるかもしれない。
あとがきにはそう書かれていた。
なるほど…
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Author:タム
こんにちは。
大学4年生になりました。
タムです。
今年も、
終点なき道を走り続ける予定…
寄り道ばっかだけどね。
そんな僕ですが、
優しく見守っていただけたらと
思います。
コメントとかもどしどし
寄せて下さい。
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